「虎捕(とらとり)太鼓」奉納に向け練習に励んでいます。

「協働プロジェクト学修」飯舘村でのサロン活動と伝統文化継承の支援

 「協働プロジェクト学修」飯舘村でのサロン活動と伝統文化継承の支援班では、飯舘村サポートセンター「つながっぺ」などのサロン活動の一環として、飯舘村の復興と地域の価値創造に併せ、伝統文化の継承によるコミュニティ再生を目的として、飯舘村佐須地区に伝わる「虎捕(とらとり)太鼓」の復活に向けた取り組みを進めています。

 学生たちは、12月4~6日に行われる山津見神社例大祭での虎捕太鼓奉納に向けて、佐須地区サロンの皆さんや虎捕太鼓チームの皆さんとともに、日々練習に励んでいます。

 学生と住民の奉納太鼓は、12月5日(例大祭2日目)夕方と、12月6日(例大祭3日目)の午前の2回を予定しています。山津見神社例大祭にぜひお越しいただき、飯舘村の歩みと山津見神社の歴史を感じながら、学生と住民が一緒に奏でる勇壮な虎捕太鼓をお聴きください。

- 山津見神社の歴史と虎捕太鼓の継承 -
1998年に誕生した虎捕太鼓は、佐須地区の山津見神社に伝わる虎捕伝説を由来にしています。

地域の女性や子どもが中心となって継承されていましたが、全村避難でバラバラとなった住民が集まって太鼓の練習をすることは難しく、解散状態となっていました。飯舘村でのサロン活動に参加する中で、福島大学生の協力で太鼓を叩き地域を盛り上げてほしいと相談を受け、昨年9月から住民と太鼓の練習を重ねてきました。
オオカミ信仰で知られ、全国の山津見神社の総本山である佐須地区の山津見神社には、震災前には3万人が参拝に訪れる大きなお祭りでした。震災以降例大祭は規模を縮小しておりましたが、全村避難と2013年の火災を乗り越え、今年12月4~6日に14年越しの例大祭復活を果たします。