背景とこれまでの実績

 福島大学では、震災・原発事故直後から浜通り地域で多様な復旧・復興支援を展開し、研究面でも多くの成果を出してきた一方で、その共有や普及、社会実装、そして教育・人材育成への応用が必要とされました。
 これまで食農学類では、「復興農学会」の設立・運営等を通じ、復興に関わる知見・成果の活用を実施してまいりました。 また、2013年以降ふくしま未来学では、「原子力災害からの地域再生を目指す」ことを展開し、2018年以降は全学生を対象とする「地域実践特修プログラム」を開設しています。
  浜通り地域における復興の課題である、農業の担い手・人材不足を解消するためには、地域コミュニティ再生が不可欠です。文系・理系の5学類を有する地元唯一の総合大学であり、地域コミュニティの再生を担う人材の育成は、本学に課された重要な使命であるといえます。

本事業での取り組み

 『「復興知」の総合化による食・農・ふくしま未来学の展開』では、食・農に関する復興知に関わる「専門教育・研究」の推進と全学を貫く地域実践特修プログラム「ふくしま未来学」を通じ、「専門的実践解決力」「学際的な理解・解決力」「協動・コミュニケーション力」「復興への情熱・浜通りへの愛着」を備え、特に「農林水産」と「地域コミュニティの再生」分野において、浜通り地域の復興とイノーベーションの中核を担う実践的人材の育成を目的としています。

福島大学復興知事業概念図

浜通り連携市町村

 南相馬市
  • 「もうかる農業」システム構築
  • 福島大学「復興知」エクステンション
  • 農産物の高品質・高度化生産技術と食農教育・人材育成展開
  • 「ふくしま未来学」
 川内村
  • 土壌基盤・環境改善実施
  • 福島大学「復興知」エクステンション
  • 農産物の高品質・高度化生産技術と食農教育・人材育成展開
  • 「ふくしま未来学」
 大熊町
  • 土壌基盤・環境改善実施
  • 「もうかる農業」システム構築
  • 農産物の高品質・高度化生産技術と食農教育・人材育成展開
  • 「ふくしま未来学」
 飯舘村
  • 土壌基盤・環境改善実施
  • 「もうかる農業」システム構築
  • 福島大学「復興知」エクステンション
  • 「ふくしま未来学」