◆被災地域の復興現場を通じたサービスラーニングの実践

地域実践学習「むらの大学Ⅰ・Ⅱ」(1年生)

 震災と原発事故で避難を余儀なくされ、復興と地域再生に取り組む地域(双葉郡川内村・南相馬市小高区・双葉郡大熊町・相馬郡飯舘村)にくりかえし訪れ、住民の方々との交流や調査活動を通じて、地域の問題解決について学ぶ授業です。
学生たちは、4月のガイダンスから1月の現地報告会まで、年間を通じて学びを深めます。

主な活動(実績)

『学生が聞いた』川内・小高・大熊・飯舘 アーカイブ(※詳しくはこちら)

◆「むらの大学」から継続して行われる地域での学修活動

自主学修プログラム(2・3・4年生)

 1年次に「むらの大学」を履修した学生の多くは、2年次以降に「自主学修プログラム」として被災地域(双葉郡川内村・南相馬市小高区・双葉郡大熊町・相馬郡飯舘村を主とする)での活動を継続します。
 自主学修プログラムでは、むらの大学での活動を通して発見した地域の諸課題について『自分たちに何ができるか』を考えます。学生自ら「テーマ」や「活動内容」を設定してグループを組織し、地域での継続的な活動に取り組みます。

主な活動(実績)
  • 祭礼や各種大会・イベントの支援活動と、アンケート実施による来村者の分析
  • 自然環境調査を通じた、川内村の新たな魅力を発見する活動
  • 若年女性人口に着目して、小高ではたらく女性たちへのインタビューを綴った小冊子『花束』の制作
  • いなかでの暮らしや関わりを始めたい人へ繋ぐ、川内村のインタビュー冊子『injanai?local good magazine』の制作    

  など他

◆学類・学年を超え協働で行われるプロジェクト

「協働プロジェクト学修」(2・3・4年生、大学院生)

 文系・理系 5つの学類がひとつのキャンパスで学ぶ特性を活かし、学年・学類を超えて各プロジェクトチームを構成し、浜通り地域をフィールドとして活動します。
 各学類の学生が専門性を持ち寄りプロジェクトを遂行していくなかで、他の専門性を有するメンバーとの協働力・学際性、主体的な問題解決能力などを育みながら、高度な復興人材を育成していきます。

主な活動(実績)
  • 「希来の杜」搾油所を核とした油脂作物による営農再開・六次産業化の試み(南相馬市、相馬郡飯舘村)
  • 南相馬市の特産物の高付加価値化を考える(南相馬市)
  • 除染土処分に関する学生ワークショップ(双葉郡大熊町、相馬郡飯舘村 他)
  • 農地・農作物の放射性セシウム移行調査(双葉郡大熊町)
  • 大熊町と営農再開:復興に向けたストーリーを考える(双葉郡大熊町)
  • 避難を経験した地域の教育環境を考える(双葉郡川内村・大熊町)   
  • 福島を世界とつなげる! Fブリッジプログラム(双葉郡川内村・大熊町、南相馬市、相馬郡飯舘村)
  • 震災・原発事故の「伝承者」になる(南相馬市 他)     

  など他

 

宇宙エゴマの収獲(相馬郡飯舘村)

福島型サービス・ラーニングの開発と発信

 むらの大学・自主学修プログラム・協動プロジェクト学修では、復興や地域再生に貢献する活動を通じた「福島型サービス・ラーニング」の実践と学修効果検証を行い、国内外の高等教育機関における教育実践に応用できるよう情報を発信します。

◆「復興知」のデータベース化と国内外への発信

 当大学では、多様な視点で福島の『いま』と『これから』を学ぶ「ふくしま未来学入門Ⅰ・Ⅱ」など、震災・原発事故と復興に関わる多彩な座学講座があります。 それらの蓄積を基盤として、「復興知」に関する授業資料や動画のデータベース化・アーカイブ化を行い、海外も含め学外へ積極的に発信します。

◆文理を超えたオムニバスで知る復興の最前線

講義「ふくしま未来学入門Ⅰ」(全学年)

地域とともに歩む総合大学の特性を活かした、全5学類の教員によるオムニバス講義です。
人類が初めて経験する福島の諸課題に、それぞれの学問分野でどのような取り組みがなされ、学問知が実践知としてどう活用されているかを学びます。

◆地域で活躍するゲスト講師陣と考える課題解決

講義「ふくしま未来学入門Ⅱ」(全学年)

復興の現場で活躍されている多彩な方々をゲスト講師としてお招きし、地域で実際に行われている取り組みを具体的に学ぶ講義です。
多種多様なテーマ・視点を通し、地域再生の歩みの一端に触れることで、課題解決型の思考を養います。

◆地域を学ぶ 授業外のスタディツアー「みらいバス」(全学生・教職員 対象)

 地域と大学をつなぐスタディーツアー「みらいバス」では、学生・教職員を対象として地域を訪問し学習できる機会を年間10回程度企画・実施しています。被災地域の訪問・見学やボランティア活動などを通して、それぞれの地域の現状を学びます。なかにはJICAや大熊未来塾とのコラボ企画なども実施しています。
 学生たちは「みらいバス」を通じて、福島の被災地にとどまらず、全国や全世界の災害や紛争などの諸課題に対し『自分たちになにができるか』の【問い】に繋げ、地域共創と地域創生のための学びを深めています。

主な行き先(実績)
  • 東日本大震災・原子力災害伝承館(双葉郡双葉町)
  • 震災遺構請戸小学校(双葉郡浪江町)
  • 宝鏡寺 伝言館(楢葉町)
  • 中間貯蔵施設、帰還困難区域等(双葉郡大熊町)    

  など他

◆浜通りの高校との連携

 「むらの大学」「自主学修プログラム」「協働プロジェクト学修」における連携事業や、探究学習に関わる指導などを中心に、浜通り地域の高等学校とさらなる連携を図ります。

主な活動(実績)
  • 大学がない地域での学生によるメンタープログラム実施(南相馬市 )
  • 高校探究指導(南相馬市、相馬市、いわき市 他)